姿勢は能力

姿勢は能力

 

例えば、体操競技で、平均台の競技があります。 あの数十センチの幅しかない足元で、ジャンプをしたり、回転をしたりします。

あの幅の上であれだけのバランス感覚で競技をする方々の、姿勢の作り方や意識のポイントなどは、すごく興味があります。

というのも、確かに平均台という普段の生活上ではあまり経験しない環境下で、あのパフォーマンスを行う事が競技であるならば、 その競技者のバランス感覚やその土台となる姿勢や動作などが、能力になっている事になります。

もちろん、競技なので、集中力などの精神的な部分も大きく関わっているとも思います。

 

ただ、私たちの日常も、平均台の上とまではいかににしろ、全く、バランス感覚が必要でないかといえば、そうではありません。

首の上にボーリング玉くらいの重さの頭を乗せて、胴体には内臓という、ある意味で形の定まらない水袋のようなものを釣る下げている状態です。

更に、それらを支える、骨盤や足の形状も決して安定しているとは言い難く、 股関節などは、骨盤に対して斜めに位置しています。

膝に関して言うと、ただ、乗っかっているだけの形状。

 

なので、平坦な所で、真っ直ぐ立っているという事自体も、実はバランスを常に取っている状態です。

 

例えば、平均台の上で、バランスをとり続けなければいけない日常だとすると、 ちょっと疲れそうですよね。

 

その疲れ方も、平均台の選手とそうでない方だと、おそらく違いがでるのだと思います。

姿勢やバランス感覚の違いによって、疲労の度合いも変わるのだとすると、 平坦な地面で日常を過ごすの中で、疲れにくさであったり、肩や腰の疲れの部分でも、 姿勢やバランス感覚というのは、十分にその要因となり得ます。

 

普段の生活や人生 は 壮大な競技

 

 

普段の生活、人生を大きな競技だとするならば、 その姿勢やバランスは、とても大切な人生における能力になります。

 

最近では、テレビなどでも、姿勢に関する内容が取り上げられたり、それに関する商品なども数多くあります。

 

ですので、姿勢の重要性は多くの方が認識し、意識されていると思います。

 

姿勢を意識することで、日常が楽になったり、首や肩、腰、膝の不調などが改善されていれば、特に問題はありませんが、 なかなか改善されない場合、それは、意識的に作られた、表面的ないい姿勢に留まっている可能性があります。

 

表面的な外見上のいい姿勢は、無理な力が入ったり、その方の偏ったイメージでの姿勢になってしまうので、あまり楽ではない事が多いです。

良い姿勢は、表面的な部分に無理な力が入らない為、その姿勢をとり続けてもあまり疲れません。

 

能力としての"姿勢"で言うのであれば、その姿勢が楽な状態であるのだと個人的には思います。

 

そんな、能力としての姿勢を、身につけたとしたら、

 

大袈裟かもしれませんが、 僕は、一生の財産になると思っています。

 

最近では、痛みや不調がそこまで酷くなくても、 姿勢や普段のご自身の体調を整えるために姿勢を整えたり、今よりも更にコンデションを上げていきたいという要望の方も増えています。

 

痛みを少しでも改善させたいという方には、

 

もちろん、出来うる限り最短で、その辛さを改善することを最優先にしていきますが、 その改善の過程でも、やはり姿勢の習慣や動作の習慣というのは、避けて通れない場合もあります。

 

いずれにせよ、 姿勢は能力であり、財産である 良い姿勢は健康のバロメーターである という事は、皆さんにあてはまるのだと思っていますので、

 

分かりやすく、施術を通してお伝えしていければと思っています。

 

姿勢は必ず変わります。

 

姿勢はあなたの能力ですし、かけがえのない財産、宝と成り得るものです。