手首の痛み/腱鞘炎 

手首の痛み 

 

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『手首の痛み』 と、一言で言っても、実際は、痛みの場所や、痛む動作などによっても、分類は様々です。

 

場所の分類

 

 

●親指側の痛み・・・・『腱鞘炎』で症状を起こしてしまう事が多い部位。

         手をつくときに痛かったり、‟押す”動作で痛みを感じる時が多い。

●小指側の痛み・・・・『TFCC』と呼ばれる、三角繊維軟骨複合体 という、

          軟骨と靭帯が合わさったようなものが存在し、それを痛めてしまう事が多い。

          多くは、‟引く”動作で痛むことが多い。 物を掴むときなども痛みを感じる。

 

●真ん中・・・・手根骨と呼ばれる、細かい小石のような骨が、8個あり、その真ん中にあたる、

      『月状骨』という骨が問題になる部位。

 

●手のひら側/手の甲側・・・・手首を曲げる時に痛い、手首を伸ばすと痛い。

                   曲げる筋肉と、伸ばす筋肉の関係性。

 

痛む動作での分類

 

●安静時、何もしていなくても痛い

    ・・・・①関節に関わる筋肉や靭帯、腱などの、何かしらの組織に炎症が起きている可能性があります。

       腫れや、熱感などがある場合は、アイスパックなどでアイシングが、まず大切です。

     

    ・・・・②炎症のように、腫れや熱感がなく、痛みが継続している場合は、血流の悪さが痛みの

       原因になる場合もあります。

       その場合は、温めてあげることが大切になります。

 

●局所的に押さえると痛い

     ・・・・押して痛い部分が限局(はっきりしている場合)、

       その部分の組織に炎症などが起きている場合があります。

 代表的な部位として

     ① 親指側の部位・・・・・腱鞘炎としては、ポピュラーな場所です。

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       この腱鞘炎を調べる、テストとして、『フィンケルシュタイン・テスト』と、呼ばれるテスト方があり、

       手を『グー』にした状態で、親指を他の4本の指の中に入れます。

       その状態で、拳を小指側に曲げる。この時に、親指側の部位に強い痛みが出た時には、

       腱鞘炎を疑います。

 

   ②小指側の部位・・・・何かを引っ張る事が多かったり、手首を繰り返し使う運動(バスケット)等で

            痛める事が多い場所です。

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                  この部位は、細かく言うと、骨と骨とが関節を作っていない場所になり、そこに軟骨や靭帯がそこを

     補強しています。

     その軟骨や靭帯を 三角繊維軟骨複合体 と呼び、通称【TFCC】 と呼ばれます。

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   反復して、このTFCC部にストレスがかかり続けることで、この部位を痛めてしまう事があり、

   TFCC損傷と呼ばれます。

 

 

手首という 場所

 

手首は何故痛くなるのか?

 

手首の構造を踏まえて、簡単に解説します。

 

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図を簡略化します。 【右手/手のひら側】

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【手関節の特徴】

point その①

  ・・・橈骨(とうこつ) と 尺骨(しゃっこつ) の位置関係 で、

   橈骨のほうが、手首側に長くなっており、尺骨が短い という位置関係。

   ※長さが異なることで、手を捻ったりすることや、クッションの役割をすることによる、メリットもあるが、

    力が均一にかからないので、片一方に負担が偏ってしまうデメリットもある。

 

 

Point その②

  ・・・・【手関節】を直接的に形成する骨は、≪手根骨 と 橈骨≫ で、尺骨は直接には関与せずに、

    TFCCという、軟部組織が一部の手根骨を支える形になっている。 

 

Point その③

  ・・・・体幹からの力を伝える時に、構造的には、上腕骨と尺骨のほうが、軸を成しているので、

    肘 や 尺骨 へ意識を持ち、押したり引いたりした方が、パワーのロスがないのですが、

    どうしても、親指や人差し指といった普段からよく使う指を使ってしまうために、関節や筋肉への負担

    が多くなる。

 

 

 

どの関節にも言える事なのですが、

 

・自由度を高める 為には、ある程度、余裕や柔軟性が必要です。

 

・パワーを発揮する時には、ある程度の硬さや軸がなければいけません。

 

 

要するに、二つの機能面は別個として、捉えて、

 

柔らかく大きく使う時

 

強く硬く使う時

 

を、分けて使わないと、痛めてしまう事が増えます。

 

≪緊張と弛緩≫

 

身体の症状に関しての記事を書いていると、最終的には、ここにたどり着く感じがして、同じような説明になってしまうのですが、

 

≪緊張と弛緩≫ はとても大切です。

 

 

施術/治療 も、≪緊張と弛緩≫を再構築させる事を目的とします。

 

手首の痛み/腱鞘炎 も、

 

筋肉が緊張してほしい所が、緊張してほしい時に緊張せずに、

緩んでほしい所が、緩んでほしい時に緩んでいない

 

このタイミングのズレが、痛み、症状を作り出します。

 

硬くなった筋肉を緩める操作も大切ですが、タイミングよく緊張が行われるように調整することも非常に大切です。

 

Re;balance整体では、筋肉へのアプローチはもちろん、

 

その筋肉の緊張と弛緩をコントロールしている、首(頸椎)や、頭(頭蓋骨)の調整も行います。

 

また、場合によっては、内臓の不調や機能の低下なども関係してくる事があります。

 

手首や腱鞘炎では、肺(呼吸器) や、腸(大腸・小腸)などが関係している事が多いです。

 

 

腰や肩、膝と比べると、手首の訴えは、数こそ少ないですが、

他の部位の施術を進めている時や、初回の問診の段階で、『実は・・・手首も・・・』

という方の割合も少なくありません。

 

手首は多少痛くても、生活に支障をきたさないから・・・

 

身体は、良くか悪くか、繋がりが必ずあります。

 

どこかしらに症状を抱えてらっしゃる時には、また別の処にも波及している可能性は大いにあります。

 

不調や身体の違和感は、是非、放置せずに、手を差し伸べてあげましょう!!

 

 

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とりつかせいプラクティス.整骨院   院長  塚田 明樹