猫背の改善に必要な事
① 重心の位置
② 内臓の位置
③ 視線の位置
①重心の位置
体感として、ご自身で重心の位置と姿勢の関係を知る方法を紹介致します。
1、平らな、フローリングの様な所に、足を揃えて立ちます。
↑↑
こんな感じ。
2、そして、まずは、倒れない位に、踵に重心を移動させます。
ぐ~~っと、踵の方に、重心を移動すると、程度にもよりますが、少し手を前の方に伸ばして、バランスを取りたくなる感じがするのではないでしょうか?
3、今度は、逆に、つま先の方に、出来るだけ重心を移動させます。
ちょっと前のめりになる感じですかね。
(※あまり、足元は見過ぎずに、真っ直ぐ前の方を見ている様にして下さい)
そうすると、ちょっと前のめりになった時は、少し、胸のあたりを開いている感じがしませんか?
重心が前によると、今度は、肩甲骨を後ろへ移動させて、バランスを保とうとすると思います。
そうなると、結果的に、胸が開いて、少し、背中が伸びた感じがしませんか?
まとめると
◎重心を後ろへ移動させる⇒⇒
後ろへ倒れないように、腕(肩甲骨)を前に移動させてバランスを保とうとする≒結果的に、少し背中を丸める姿勢になる
◎重心を前に移動させる⇒⇒
前に倒れないように、腕(肩甲骨)を後ろへ移動させて、バランスを保とうとする≒結果的に、少し背中を伸ばす姿勢になる
どうでしょうか!?
重心の位置を変えるだけで、背中や、肩甲骨が勝手に動き、姿勢が変化するってことを、なんとな~く、分かってもらえたでしょうか?
これが‟姿勢反射”と呼ばれるものです。
実際に、背中を意識しなくても、重心の位置の変化によって、背中が伸びてきます。
猫背の傾向にある方は、普段の立ち姿勢や座っている時の姿勢の重心の位置がやや後ろにあると言えます。
ですので、先ほどの重心の位置を変えてみる方法を、たまに行うだけでも、姿勢への意識づけには効果があると思います。
② 内臓の位置
内臓の機能=自律神経 と言っても過言ではありません。
肉体的な疲労、精神的な疲労の蓄積や、睡眠不足、食事の偏りなどで、自律神経が乱れてくると、内臓の機能も低下しています。
内臓の機能低下は、内臓の位置の変化も引き起こされます。
胃や腸といった、消化管は、その位置が下がり、下垂している状態になります。
内臓の位置が下がると、肋骨や骨盤もお腹にひっぱられるように下がり、結果的に、背中や腰が曲がる姿勢を取るようになります。
この内臓の位置の変化は、割と日常でよく起きています。
座り姿勢や前かがみの姿勢が長いと、内臓はどんどん下へ下がります。
冷えや冷たい飲み物をたくさん摂取も、その要因になる場合もあります。
このような場合、一日の終わりの寝る前 や 朝、活動する前に、
仰向けで寝て、両手を耳に着けるぐらいまで伸ばし、背伸びをする感覚で、お腹を伸ばすことをお勧めしています。
ストレッチポールやクッションを背中に当て、上半身を反らせる状態にするのもおすすめです。
普段、日常ではしない姿勢をするということだけでも、身体の柔軟性を保つにはいいと思います。
③ 視線の位置
視線の位置・・・・これは、案外簡単なようで難しいです。
目から入ってくる情報自体に大きな変化がないために、自分の視線や視野の変化って気が付かない事が多いです。
スマホなどで下を見る事が多い。 限られた範囲しか見る事がない。
という方って意外と多いのではないかと思います。
下を向くことが多いのであれば、たまには上を見上げる
狭い範囲しか見る事がないのであれば、意識的に、広範囲を見渡してみる
当たり前のようなことですが、視線の位置や眼球の動きも、姿勢にはとても大切な要因になります。
位置情報を含めた感覚の集大成が‟姿勢”
姿勢を作る時に、脳は、まず、予測します
『だいたい、これくらだろう・・・』
そして、その予測を微調整しながら、一点に止まっているかのような姿勢を作るのです。
予測を筋肉に伝える
予測した姿勢が、正しいのか、傾いてるのか、左右のバランスはどうか?を、再び脳へ伝える
『伝える』役割をしているのは、【神経】です。
神経系とは、中枢としての脳~脊髄
末梢としての脊髄神経、自律神経
特に、正しい姿勢をたらす、“姿勢反射”を活用するには、
中枢神経である、脳~脊髄 の状態を良くしておくことです。
良くしておくって?どういう事?
頭の骨=頭蓋骨に覆われた、脳。
そして、背骨の脊柱管という部分に覆われた、脊髄。
この 脳と脊髄は、“硬膜”という膜に覆われ、そして、水に浮く豆腐のように、脳脊髄液という液体の中に浮いているような状態です。
ですので、まず、その空間をよりニュートラルな状態にしておくことです。
僕らが、日々患者さんに施させて頂いている、施術でお手伝いしているのは、
背骨を整え、頭の骨を整え、脳や脊髄を覆っている、膜が余計な緊張を生まない環境を整える事を目的に行っています。
ですので、頭の骨や、背骨に歪みがあり、神経を覆っている、膜に捻じれや緊張を起こすと、膜の中の、脳や脊髄がストレスを受けて、本来持っている機能や能力を出せない状態になると、姿勢が乱れたり、血液の流れが乱れたり、内臓の機能弱ったりして、最終的に、“症状”という形になってしまうのですね。
なので、逆を言えば、症状が出ているということは、体の内部で何かしら起こっいるということです。
『症状は“悪”ではない』
症状はシグナルです。体が、危険信号を知らせてくれたいるシグナルです。
症状をたどっていくと、様々な習慣や自分の癖に気付かされます。
不必要な反応は起こさないのが、体です。
僕は、いつも、こうやって、施術中考えます。
『悪い事なんて一つもない』
例え、一般に言われる、悪い姿勢、悪い癖、悪い食習慣、悪い態度、悪い口調・・・・・
これも、なにかしら、必要があって、そうなったモノ。
何故、そうする必要があったのか・・・??
何故、その方法を選んだのか・・・??
今、その癖、習慣、症状は、必要だろうか?
猫背も同じです。何かしら必要があって、その姿勢を選んだのです。
重心を後ろに下げる必要があったんですね。
猫背が必要じゃない体に整える事で、猫背さんとさよならできる日もそう遠くないと思いますよ☆
【理論編】 と 【実践編】 とで、だいぶ長い文章になってしまいましたが、何かのお役に立てれば幸いです。
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とりつかせいプラクティス.整骨院 院長 塚田 明樹