姿勢と重心~猫背の改善~【理論編】

 姿勢と重心に関して、書いてみようと思います。

 
 
姿勢は僕が特に気にして、施術をしている部分でもあります。
 
安静時の姿勢(立っている時、座っている時、片足立ちしている時・・・)
 
が、安定しないと、動作が安定しないので、結果的に、余計な力が入ったり、症状を生んでしまうことがあると考えるからです。
 
 

姿勢は意識して良くするもの?・・・ですか・・・!?

 
 
猫背を治したい。姿勢が良くなりたい。
 
 
という、要望を多く聞きます。
 
猫背矯正のベルトとかも、売っていますよね。
 
背中をぐっと伸ばして、胸をグイッと広げる・・・
 
 
施術の際にも、姿勢をチェックする事があるのですが、
 
ベッドの上に座ってもらい、普通に腰掛けてもらいます。
 
 
大体は、背中を丸くして、ソファーに腰掛ける様な、楽な姿勢をします。
 
 
 
では・・・『御自身が思う“良い姿勢”をしてみて下さい。』
 
 
と、一声かけます。
 
すると、皆さん、多くの方は。
 
背中をぐっと伸ばし、胸を広げる姿勢を取ってくれます。
 
一見、大変良い姿勢です。
 
 
 
ですが、背中や肩、首のあたりの筋肉を触らせてもらうと、“硬い!!”
 
 
 
【良い姿勢を日頃から意識してください】
 
 
 
これ、よく言われたり聞いた事があるフレーズだと思います。
 
 
ですが、先程の話に戻って、、、
 
自分が思う良い姿勢を“意識的に”作ってもらうと、あちこちが“硬い”状態でした。
 
 
 
では、そのあちこちが“硬い”状態の、【良い姿勢】を意識して、日頃行う事に、何か良い事はあるのでしょうか?
 
もちろん、良い姿勢を心がける事で、たくさん良い事はあります。
 
ただ、その“良い姿勢”の基準は、何ですか?
 
肩甲骨を後ろへ引き、背中を伸ばす!!
 
顎を引き、背中にモノサシを入れた様な姿勢!!
 
人によって色々な見解がありますよね。
 
 
ですし、そもそも、何に対して“良い姿勢”なのか?
 
 
 
 
 
僕は、良い姿勢の基準を、“体が楽になる姿勢”もしくは“(アウターの)筋肉が緩んでいる状態”としています。
 
あと、意識的に良い姿勢をして下さいとは、言いません。
 
【まずは、同じ姿勢を長時間しないように心がけて下さい。】
 
【姿勢は、(意識的に)良くするのではなく、(無意識的に)良くなるモノです。】
 
 
と、言ったりしています。
 
 
 

良い姿勢の強い味方

 
 
 
一般に猫背と言われる丸くなった背中は、背中を伸ばさないと、伸びないものでしょうか?
 
『“肩が内まき”なんです』これも、よく聴くフレーズです。
 
では、肩や肩甲骨は、肩や肩甲骨を動かさないと、動かないででしょうか?
 
 
・・・森林の中の木々たちに、その木は、本当に木ですか?・・・
 
と、言ってるようなものですよね(笑)
 
 
人の体は、繋がりがあります。全て単体で動いている訳でもないですし、何もしていないように思える時にも、重力や風などに対して、バランスを取って立ったり、歩いたりしています。
↑↑↑
これは、なんとなくイメージがしやすいのではないでしょうか?
 
人には、“反射機構”と呼ばれるものがあります。
 
 
 
熱いモノとかに、触れると、咄嗟に、手を引っ込めたりする反応です。
 
これは、自分が意識して、手を動かしてのではなく、身に危険を感じた、体・細胞そのものが、反応した、無意識下の反応になります。
 
 
反射機構の中にも、様々な種類はあるのですが、
 
その中の一つに、“姿勢反射”というものがあります。
 
この姿勢反射は優れモノで、バランスを崩したり、つまづいたりした時に、咄嗟に、転ばないように、姿勢を保つ反射です。
 
 
 
急に話は変わりますが、
 
歩き始めたばかりの赤ちゃんって、姿勢が悪い子いなくないですか?
 
“ヨタヨタ”はしていますが、基本的に良い姿勢じゃないですか?
 
 
 
そう。本来、人は、良い姿勢でいるものなのです。
 
それが、生命を維持する為に、一番良い方法だから、そのような、機能を備えたのだと思います。
 
 
『姿勢反射』 その反射の中枢は、脳幹部にあります。
 
 
 
と、い・う・こ・と・わ・・・
 
 
 
脳からの神経伝達が、正常に身体に伝わり、姿勢反射が滞りなく働くと、姿勢は良くなる わけです。
 
 
 
逆説的ではありますが、
 
 
猫背もこの姿勢反射が『ある条件下』で正常に働いた結果なんです。
 
 
ある条件下とは・・・・・『首の硬さ』 『後方重心』 それに伴い、『後ろへ倒れないようにする為』 
 
 
猫背と呼ばれる、姿勢を作ることによって、それらを補いながら生活が営まれていたんですね。
 
 
ですので、猫背を改善させるには、背中を伸ばすだけでは、改善されないという事になります。
 
 
 

理論編 終わり。具体的な改善策は、【実践編】にて

 
 
一般に言われている猫背と、身体を整える観点から言う猫背とでは少し意味合いが異なってきます。
 
猫背をきちんと理解して、なおかつ、良い姿勢を手に入れ、より良い日々を過ごしていただけるように、
 
次回は、実践編ということで、書いてみたいと思います。
 
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とりつかせいプラクティス.整骨院   院長  塚田 明樹