捻挫や打撲の治療はどうなる?整骨院での治療の流れについて

 

スポーツや交通事故、不慮の事故などによって捻挫や打撲を負ってしまうことがありますが、治療するとなった場合には整骨院で行うことが可能です。今回は捻挫と打撲についての症状や、整骨院での治療の流れなどをご紹介します。

1. 捻挫とは

捻挫というのは、手や足にある関節を痛めてしまうことを指します。人間には頭から足の先に至るまで骨がさまざまな器官を支えたり保護したりしていますが、手で物を掴んだり足を曲げて走ったりできるのは関節があるためです。関節が起点となって可動することができているのです。骨と骨をつなぐ繋ぎ目という見方もできます。関節は関節包と呼ばれる袋状になっており、軟骨や潤滑油の役割を果たしている関節液などが包まれています。その周りに靭帯や腱があるといった構成になっていますが、通常の動きと異なる不自然な動きをしてしまうことによって、腱や関節などが傷ついてしまうことで、捻挫と呼ばれる状態となるのです。

捻挫の症状としては、患部が内出血を起こして腫れたり、痛みがあったり熱を持ったりします。関節であればどの箇所でも起きうるケガですが、足や指などのケースが特に多く見受けられます。また、突き指も捻挫の一種です。捻挫には靭帯の傷つき具合によって3つのレベルに分類され、一時的なものであるレベル1から靭帯の一部が切れている状態を表すレベル2、そして完全に靭帯が切れてしまっているレベル3のように分けられます。

レベル1のように比較的軽度なものであれば、自然治癒も可能ではありますが、そもそもレベルの判断が素人では難しいということと、放置したことでかえって重症化してしまうケースも少なくないため、ご自身での処置は応急処置までにとどめて、整骨院にてプロに診断に委ねるようにしましょう。

2. 打撲とは

打撲はスポーツや事故などによって強い衝撃が加わり、筋肉や皮下組織が損傷してしまうケガのことを指します。発生の原因としては捻挫とほぼ同じケースが多いのですが、関節を痛める捻挫と異なり、筋肉や骨など皮膚の下にある組織に対してのケガという違いがあります。刺し傷や切り傷のように出血がないため、表面的には大して問題がなさそうに思えてしまうのですが、激しい痛みが出たり実は重大なダメージを受けていたりということもありますので、素人判断はおすすめしません。

道でつまずいて転倒した場合や、膝を机の脚にぶつけてしまった場合などにアザができることがあるかと思いますが、それも打撲の一種です。アザは皮下組織の内出血ですので、そのままにしておけば数日でアザも痛みも引くことが多いのですが、1ヶ月近く経ってもアザが残っている場合や、骨が突出気味というような異変がある場合は骨折の疑いがあります。また打撲直後から激しい痛みが出る場合もありますので、症状の振り幅がやや広いというのも特徴の一つです。

3. 治療の流れ

捻挫や打撲の場合、整骨院ではどのような流れで治療を行うことになるのでしょうか。

まずは触診と診察から始まります。アザや腫れなどの表面的にも目立つ症状だけでなく、触診によってどの程度の痛みや熱を持っているのかを確認するのです。その時点で骨折の疑いがあるなど大きな問題が考えられると判断した場合には、整骨院ではなく病院にてX線検査などの診察になることがあります。骨に異常がないようであれば、アイシングを始めとする患部に対する治療の開始です。内出血を起こしている場合にはアイシングで患部を冷やすことで腫れや出血を軽くすることができます。

実際の具体的な治療内容については症状や具合によって異なりますが、捻挫の場合には悪化させないために、テーピングなどを用いて関節部分を固定します。打撲の場合にはどの箇所かによって、アイシングだけでなく専門家の診察を行うなど流れは分岐します。特に打撲ですと頭部や眼球で発生することも少なくないため、処置を誤ってしまうと後遺症をもたらすほどの問題になることや、最悪の場合には命を落としかねません。損傷して少し時間が経ってから反応が出始めることもありますので、放置だけはしないようにしましょう。

4. 健康保険対象外になるケース

整骨院での治療は基本的には健康保険の対象となります。そのため自己負担が少なく治療を受けることが可能です。

しかし一部においては対象外となるため全額自己負担となります。一つは「日常生活において出た肩こりや筋肉痛などの症状」です。ケガでも事故によるものでもないため、健康保険を使うことはできません。過去のケガによる後遺症も同様です。後遺症となると完治する見込みの少ない長期的な症状ですので、事故などによる完治の見込みがあるケガとは別となるためです。それと同様に長期に亘り症状が続いており改善される見込みがない場合も対象外となります。その他の特殊なケースとして、通勤途中や業務中の事故などによる治療の場合には、健康保険ではなく労災保険扱いになるという意味で対象外です。

施術後に健康保険の対象外のため全額負担と知っても手遅れですので、事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。施術内容によっては高額になることもありますので、確認した上であれば安心して施術にも集中できるのではないでしょうか。

5.まとめ

捻挫も打撲も軽度であればそれほど問題ではありませんが、重症の場合には大変危険です。また軽度であっても痛みや腫れがありますのでつらい状態に変わりはありません。そのためまずは整骨院で症状の診察を受けるようにしましょう。

捻挫や打撲を負ってしまった場合には「とりつかせいプラクティス.整骨院」にお越しください。国家資格である柔道整復師の資格を持ったプロが誠心誠意治療を行います。