痛みと汗にはどんな関係性がある?汗をかく原因や治し方を解説!

痛みと汗にはどんな関係性

痛みと同時に汗が止まらなくなったという経験がある方もいらっしゃるでしょう。汗にもさまざまな種類があり、汗をかく原因もさまざまです。急に汗が止まらなくなると、なにかの病気ではないかと不安を感じる方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、痛みと汗の関係性についてご紹介します。汗をかく原因や治し方も説明するので、ぜひ参考にしてください。

 

痛みと汗の関係性

痛みが生じると交感神経が優位になります。呼吸数や心拍数の増加、血圧上昇、発汗作用、筋肉の緊張といった反応が起こるでしょう。それが原因で血流が悪くなり、通常血液を通して届けられるはずの栄養や酸素が行き渡らなくなってしまうのです。組織が酸欠状態になり、痛みを生み出す発痛物質が放出されます。そのため、痛みが強まったと感じるでしょう。

その痛みによって、再び交感神経が興奮し、同じ現象を繰り返すことになります。このような負のスパイラルは痛みの悪循環と呼ばれます。痛みの悪循環が始まると、痛みを引き起こした原因が消えたあとも痛みが残ってしまうでしょう。さらに、ストレスや不安などの心理的要因が加わることで、痛みが慢性化するかもしれません。痛みが長期化すると神経にも変化が起こります。

 

汗をかく原因

原因がわからない異常な発汗は、自律神経失調症の可能性があります。自律神経失調症は、交感神経が優位になりすぎてしまい、汗の量を調節できません。交感神経は、体温が上昇しているのを察知すると、汗腺を刺激して発汗を促す特徴があります。たとえば、気温が高い時や運動した後、辛いものを食べた時に自然と汗が出る経験をしたことがある方もいるでしょう。これは、交感神経の働きによるものであり、体温が上昇した時に発汗を促す理由は、体温を下げて熱ダメージから脳や内臓を守るためです。

冷や汗にも交感神経と深い関わりがあります。冷や汗は緊張性発汗または精神性発汗と呼ばれています。緊張や恐怖を感じたときに分泌されるのが特徴です。具体的には、心身が緊張や恐怖を感じると交感神経が優位になります。汗腺が刺激されるため、体温が上昇した時と同じく発汗が促されます。自律神経が乱れると交感神経が活性化するため、汗腺が刺激され、なんでもないときに大量の汗をかくのです。

汗の原因が自律神経失調症だった場合、主に首筋や脇に汗をかくことが多いでしょう。なぜなら自律神経失調症で刺激されるのはアポクリン腺と呼ばれる汗腺だからです。アポクリン腺は、不安時や緊張時に刺激されます。脇の下や乳房付近、外耳道に発達しています。ちなみに、体温上昇時に刺激されるのは、エクリン腺です。エクリン腺は、手のひらや足の裏を除く全身に発達しているのが特徴です。

自律神経失調症は、発汗以外にもさまざまな症状があります。代表的な症状に、めまいや耳鳴り、頭痛などがあります。動悸や息切れ、倦怠感、不安などの症状が出る場合も注意が必要です。異常な発汗以外にこのような症状がみられたら、自律神経失調症の可能性が高いでしょう。

 

痛みの治し方

自律神経失調症の治し方についてご紹介します。

生活習慣を見直す

自律神経失調症は、生活習慣の乱れやストレスによって体が反応し、注意のサインを出している状態です。そのため、生活習慣を見直したり、上手くストレスと付き合ったりすることが一番の治療になるでしょう。自分なりのストレス解消方法を見つけて、なるべくストレスを溜めないように心掛け、睡眠時間を十分確保すること、食生活の見直しや生活リズムを整えることを意識することが重要です。症状が長引くこともありますが、生活習慣を見直すことで症状がかなり軽くなるでしょう。焦らない気持ちを持つことも大切です。

薬による治療

症状に合わせた薬を使うと、辛い症状がやわらいで楽になる可能性があります。たとえば眠れない場合には睡眠導入剤を使用するのがいいでしょう。症状によるストレスを軽減させられるため、治療中に薬が処方されることも珍しくありません。自律神経失調症の場合は、薬では根本的な治療になりませんが、ストレス対策などと組み合わせることで、症状の改善に役立ちます。

 

まとめ

今回は、痛みと汗の関係性についてご紹介しました。汗が出る原因は身体の不調だけでなく、精神的な原因の可能性もあります。不調が続くやストレスを感じているという自覚がある場合は、ストレス解消法を見つけることが重要です。長引いている場合は専門家に相談するのもいいでしょう。

東京都中野区にあります「とりつかせいプラクティス.整骨院」では、全ての元となりうる姿勢を調整し改善するための施術を承っております。症状がある場合はもちろん、症状が出ていない状態でも身体の状態を高めておくことが重要です。当院では、今、お体の状態がどのレベルにいるかを、“姿勢”という基準を用いて検査をしています。通院目安は、症状によって異なります。基本的には週1回で、5~6回受けて頂くと姿勢の基準が作られるでしょう。お身体の不調や姿勢に関するお悩みは、お気軽に当院までご相談ください。