体を強く打つと、打ったところに痛みを感じます。また高熱で頭が痛むことや、食あたりでお腹が痛むこともあります。人間は痛みを感じると痛みを何とかしたいと考えるのです。しかし、人間が感じる痛みは病気や怪我を教えてくれる重要なサインといわれます。痛みを感じ、痛みを何とかしたいことで病院に行く方は多く、一方でひたすら痛みを我慢する方もいるのです。今回は痛みと、我慢するとどうなるかについて解説します。
「痛み」とは
痛みは体の異常を知らせる警報の役割を果たしているといわれます。事実、体が痛みを感じなければ、大ケガや、病気がどんどん進行し重病になります。痛みを感じなければ体が傷ついてもケガを自覚できないことがあり、傷害箇所を守れません。治療も遅れ症状が悪化するばかりです。
人間は痛みを感じることで、痛みの部位や痛みの程度、痛みの種類まで特定でき、痛みによって体の不調に本人が気付きます。そこからケガや病気に対する自覚が起こり、日常生活で注意し、対応するようになります。また、痛みの情報は医療サイドでもケガや病気の状態を正しく把握する助けになり、的確な診断ができ、適切な治療が可能になるのです。
急な痛みは危険信号
人間が感じる痛みは、急激に強い痛みを感じる「急性痛」と、病気や怪我が原因で長期間痛みを感じる慢性疼痛（まんせいとうつう）があります。急性痛は病状が深刻な場合に起きやすく、脳出血やくも膜下出血、髄膜炎などで、頭が激痛に襲われ意識を失うこともあります。また、狭心症や心筋梗塞で胸が締め付けられるような強烈な痛みも急性痛です。
さらに、腎結石などの激痛も急性痛を発症させる症例です。病気の中でも尿管結石や急性膵炎は、非常に強い腹痛や背部痛が起こることもあります。このような痛みが起きた場合は、至急病院で治療を受ける必要があります。
痛みを我慢するとどうなるか
一般的に日本人は「痛みは我慢」の傾向があります。昭和の時代は「痛みを我慢することが美徳」という考え方が強くありました。そもそも「我慢は美徳」で、頭痛や肩の痛みなどはひたすら我慢のスタンスが主流でした。また生理痛などは我慢することが強いられていたのです。しかし、近年は痛みを我慢することで体や心に大変な悪影響を与えることが知られるようになってきました。痛みは大きなストレスになり、不眠や食欲不振を引き起こし、心の問題として「うつ病」まで引き起こすことが知られるようになってきました。
痛みは早急な対応が必要
慢性的に続く体の痛みは免疫力を低下させ、さまざまな病気や感染症に対する抵抗力が低下し、ガンも拡大する可能性が高まる恐れまであります。痛みを我慢することは決してよい結果を招きません。
痛みを我慢して寿命を縮めることも
痛みを我慢することで、命を落とす原因になることもあります。慢性的な痛みがストレスとなり、そのストレスが心身にさまざまな弊害を引き起こし、最終的に寿命を縮めることまでありえます。
痛みから最悪の結果になることも
耐えがたい慢性的な痛みが患者さんのメンタル面で悪影響となり、精神的に苦しみ、自ら命を落とす引き金になることもあります。また、痛みのストレスが人の免疫系を抑制し、免疫システムの不調により病気の原因を除去する働きが鈍ることもあります。痛みを我慢することは、命に関係するようなより深刻な悪影響を人体に及ぼすことがあるのです。痛みを我慢することはやめましょう。
痛みを感じない人がいる
ごく稀ですが痛みを感じない人がいます。先天性無痛無汗症（せんてんせいむつうむかんしょう）といわれる病気で、指定難病130です。この病気の患者さんは痛みを感じないし、汗もかかない病気です。先天性無痛無汗症は、熱いものに触れても無痛なためやけどを負ってしまいます。また、盲腸炎など内臓の病気でも痛みを感じないため、重症化して生命が危ぶまれる状態まで進行することまであるのです。先天性無痛無汗症は痛みを感じないことで、骨折や捻挫、脱臼を何度も繰り返す患者さんもいます。このように痛みを感じないことは、人間にとって決して望ましいことではありません。
まとめ
痛みは体の不調を表すシグナルで、痛みを感じることは病気やケガの重症化を抑制する働きがあります。それだけに、痛みを我慢することはやめましょう。痛みを我慢することは美徳でも何でもありません。痛みを感じたら早急に病院や整体院に出かけて、病気や不調を治療して健康になりましょう。
「とりつかせいプラクティス.整骨院」は、東京都中野区若宮にあります。西武新宿線都立家政駅から徒歩1分の駅近にある通いやすい整骨院です。患者様が抱えている症状は、急な痛み・長年の痛み・しびれ・違和感・腰痛などさまざまです。それだけに、症状をよくお聴きすることが大切になります。
当院では国家資格を持っている施術者が、患者様に最適な施術技術・情報・機器を用いて治療を行い、お体と精神の健康をサポートいたします。お体に関するどのような悩みなど、お気軽に当院へご相談ください。
